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みぃ

Author:みぃ
ブログ公開:2012/4/17

この作品に出会えて
本当に良かった。
これからもずっと変わらず
愛してます。(主に副長を♡)

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桜色の君 想う 【八】


【土方 歳三/夫婦】




歳三さん……  わ 私を 見つけて くださいますか…… ?
 何を言うのかと待つ土方。
か 必ず 生まれ変わ ……だか ら 見つけて
 突拍子もない事を言うちづるは真剣だった。
あなた も 羅刹じゃ 無く  私も お 鬼で無く…… 
 渾身の力を振り絞る。
ただの 人として……出会いま しょう  あの時の……ように


『いいか?逃げるなよ 背を向ければ斬る』
 それがちづるに掛けた初めての言葉だった。
 当時 土方をただ怖いだけの大人の男という認識しか無かったちづるの幼心が 
 女として誰よりも大切な人と慕うようになったのはいつの頃からか。
 決して振り向いてもらえない そう思っていた。
 こんな小娘の事など。それほど土方の存在は大き過ぎた。
 だがちづるは臆する事を止め 土方の傍を離れなかった。
 頼るだけなんて嫌だ 微力でも土方を支えていきたいっ。
 そんな分かりやすい感情を 真っ直ぐ向けてくるちづるの瞳に
 いつの間にか土方は捕らわれていたのだ。

 ひと回り以上も離れた 童っぱのような女に。

 傍に居れば疎ましく
 姿が見えなければ何か落ち着かず。
 どの道ちづるを気にかけているのに違いなかった。
『やだなぁ土方さん それって恋心ってやつじゃないですかぁ』
 かつての総司の言葉を思い出す。
『何言ってやがる』冗談にも聞こえないと鼻で笑って黙った。
 その総司も先に逝った。 そして今…… 。

「ああ 必ずお前を見つける」
 微笑みながら言い その顔がすぐ歪む。
「じゃあ 目印を付けておかなきゃなぁ」
 そう言って ちづるの身をその胸に抱えると
 寝巻の襟を分けて 胸に唇を寄せ強く口づける。
 瞬時 生気の無かったちづるの顔が
 以前良く見た 桜色に染まったと思ったのは気のせいか。
 土方はその唇を ちづるの顔まで這わせ深く口づける。
 まるで最後の賭けをするように 何度も何度も塞ぎ続けた。
 それによって己の命が ちづるに移っていかないかと泡のような希望を抱いて。

 しかし合わせた唇は かつて愛し合い
 熱に埋もれた頃のその感触とはほど遠く
 最早冷たいばかりだった…… 。


歳三さ……ん   愛して……います
「俺も…… 」
 と言いかけた時
 土方の支えていたものが その腕にトンッと重みを増した。



「 ちづる? 」



     歳三さんっ  私を見つけてくださいね! きっとですよっ 




 彼女が逝った。




―【九】へ ―



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