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みぃ

Author:みぃ
ブログ公開:2012/4/17

この作品に出会えて
本当に良かった。
これからもずっと変わらず
愛してます。(主に副長を♡)

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桜色の君 想う 【五】


【土方歳三/夫婦】



「ちづるっ 俺が分かるのか!?」
 暗闇に小さな明かりを見つけたようにすがりつく土方。
ふふ…… どうして そんな…… 顔しているんです?
 幼子の問い掛けのように聞いてくる。
「そんな顔ってなんだ  いい男だろ?」
 精一杯の笑顔で言うも その頬には幾筋もの涙の痕が残っていた。
 先刻までこのまま言葉も交わせず 
 逝ってしまうのかと思っていた土方は
 状況を忘れて嬉しくなる気持ちを抑えられなかった。

わ 私の…… 所為ですね
「何言ってやがる  何か飲みたくないか?」
 土方への返事に 動かしたのが分からないほどに顔を左右に振るちづる。
ここに…… 居て お願 い
 最後の懇願という風に 黄金色の瞳を細める。
 己の死を悟っているのか ちづるはぽつりぽつりと話し始める。

幸せ でした…… 
 その言葉に土方の目が見開く。
あなたを 追い  かけ   傍にいられて
「俺だけじゃっ 駄目なのか!?」
 堪らず声を上げる土方。
「俺だけでいいじゃねぇか…… 俺はお前だけで…… 」
『いいのに』と言おうとしたが 嗚咽の所為で言葉にすらならない。
 瞼の裏に待ち構える雫を溢さぬよう必死で堪える。

 ちづるは不妊が原因と認めたように
そぅ…… そんな贅沢な願いに 罰が当たったのでしょう
 その諦めに似た言葉に土方が続ける。
「神様は罰なんか与えねぇ  俺が…… そんな風に思わせたんだろ?」
 ちづるは微かに瞠目して返答した。
い いえ あなたは 子供が欲しいなんて…… 一度も 言いは…… 

 確かにそれは無い。 だが…… と土方は
 あの日の事を思い出していた。






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