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ようこそ♪
プロフィール
Author:みぃ
ブログ公開：2012/4/17
この作品に出会えて
本当に良かった。
これからもずっと変わらず
愛してます。（主に副長を♡）
ＱＲコード
【土方 歳三／SSL】ちづるside
はぁぁぁ～と吐き出した息は真っ白で
頬に伝う雫も凍りそうなほど
寒さが身に凍みる放課後の校舎屋上。
「やっぱり 受け取って貰えなかったな…… 」
冷たくて真っ赤な指先の掌に小箱がひとつ。
何度も結び直した二色のリボンが
私と同じに悄気ている。
『(それでもいいって作ったのは自分でしょ？)』
「うんそう あはっ …… 」
自問自答して笑い泣き。
お世話になってる感謝の気持ちだと言っても
先生は右手のペンも左手の煙草も離そうとしなかった。
「バレバレ…… だったかな」
好きって想い。
いっそ正直に告白したら？
……だめ。これ以上困らせちゃ。
でもうちに持って帰るのは辛いから
せめて先生を感じる近くにいさせて。
ごめんね…… 私の恋心。
♡♥♡
「土方先生 屋上の鍵閉めて来ましたよ」
「ああ すまなかったな山南さん 何か変わった事無かったか？」
「それがこんな物が…… 」
「！？ それ…… 屋上にあったのか？」
「今日は14日だけに 中身は多分チョコレートじゃないかと」
「どっかの馬鹿なヤローが忘れてったんだろ…… 」
「そうかもしれませんね ではお願いしますね土方先生」
「あ？」
「校内の遺失物として預かって貰えますか？ 私はこれから出掛けるので」
「あ いやっ それはぁ…… 」
「よろしくお願いしますね？ あっ そう言えばその小箱なんですが」
「こ これがどうかしたのか？」
「見つけた時 ハンカチが敷いてある上に載ってましてね…… ああ これです」
「ハンカチ？」
「ええ 見たところ名前が刺繍してあって…… 本人に返しといて貰えますか？」
「あ！？ 本人って！？」
「何をそんなに驚くんです？ ローマ字くらい読めるでしょ？ 頼みましたからね」
「おい！ 山南さんっ！？
……ったく さっき俺がどんな想いであいつに…… 」
「やれやれ……
可愛い生徒を泣かすものではありませんよ 土方先生
食べるのがチョコなら 御咎めは無いでしょうからね…… 」
― END ―
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