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みぃ

Author:みぃ
ブログ公開:2012/4/17

この作品に出会えて
本当に良かった。
これからもずっと変わらず
愛してます。(主に副長を♡)

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私のサンタさんはやきもちを焼くんです


【土方 歳三/SSL】




 一体何回 彼女にこんな我慢をさせたのだろう。
 あと何度 その笑顔を信じた振りを俺はするのだろう…… 。



 
「わかりました お気をつけて行ってらしてくださいね 土方先生」
 ちづるはそう言ってにっこり笑んだ。
 その"仮面"は今回もしっかりばれているのだが 自分を気遣っての彼女の言動に 
 土方も安心した"仮面"を表情に浮かべるしかなかった。
『急でな 来週の月曜から地方に飛んで3日間は戻って来られない…… だから』
 クリスマスは一緒にいられない―――  そう土方が続けようとした時
 先程の物分かりの良過ぎる言葉に遮られた。
 健気な笑顔に心は痛むが 取り繕ったところで一緒に過ごせる訳でもない。
 いつもはここで謝罪をして その日の分の埋め合わせの相談へと話は移るのだが
 この時の土方は ちづるの微塵も揺るがない鉄壁の仮面を剥がしたい衝動に駆られ
 方法など考える間もなく身体が勝手に動いた。
「いつにしましょうか? 帰って来たばかりだと先生もお疲れでしょうし…… 」
 ローボードに置いてあるカレンダーに目をやり思案するちづるの肩を引き寄せる。
「来週だともう何日も有りませんけど…… わっ!?」
 胸の中に取り込んで 壊すんじゃないかと怖れながら土方はちづるを抱きしめ
 柔らかな髪をひと撫ですると 微かに身体を縮めた彼女の頬に唇で触れる。
「いつもお前に我慢させてるな…… 」
 驚く顔を上げたちづるが苦く笑う土方と目が合った途端 はらはら零れる涙の粒。
「俺の都合ばかりで泣かしちまって…… すまねえな」
 シャツが濡れるのも構わずに 土方はちづるの顔を自分の胸に押しつけ更に抱き包む。
 その中で 否定するように頭を左右に振ったちづるは「違います」と呟いた。
「これは嬉しくて…… 」
 聞いた土方は首を傾げる代わりに眉を寄せた。
 普段からふたりきりで自由に出かけられない上に 一年の中で"恋人"と過ごす事に
 一番重点を置くイベントに デートどころか仕事で会う事も出来ないと言うのに
 ちづるは文句のひとつも吐かずに嬉し泣きをする。
「お前…… まさか他の男と約束してるのか?」
 初めてふたりで迎えるクリスマス。ちづるもこの日ばかりは楽しみにしていただろうと
 思っていた土方は 彼女があっさりと諦めた事と合わせて 寧ろ自分が遠くに行くのを
 喜んでいると解釈してしまう。
「他のって…… ど どうしてそうなるんですか?」
「っるせえ!」 
 今まで穏やかだった土方は一変して睨みを利かせ叫んだ後 ちづるの腕を掴み
 逃げられないようにすると 不安で震えているふっくらとした唇に自分の唇を押しつけた。
 それは貪るかのように激しく ちづるの淡いピンク色した唇は何度も吸いつかれたり
 噛まれたりで真っ赤になってくる。戸惑いのあまり 口を真一文字に引き結んでいると
 無理矢理舌で抉じ開けられ 僅かな隙間からぬるりと滑り入り 逃げ場のないちづるに
 絡みついてきた。
「んぅっ 待っ て……  せん せ」
「誰が他に渡すかよ お前はな…… 俺のモンなんだよ」
 ちづるに何も言わせないように直ぐさま口を塞いで くちゅっ じゅるっと
 態と音を響かせながら 土方は彼女の奥へ奥へと舌先を這わせる。
「やぁ…… んぐっ」
 恥ずかしくて顔を逸らすちづるが自分を拒んだと感じた土方は 彼女の頬を両手で挟み
 口内を撫でられた刺激で 勝手に溢れ出すちづるの唾液をその都度吸い上げ
 口端から垂れたものまでもぺろりと舐め取って 咽を鳴らし飲み込んだ。


 教師の土方と生徒で恋人であるちづるはまだ一線を越えてはいないが スキンシップは
 それなりに重ねてきた。とは言え こんな風に荒々しく触れられたのは初めてで
 ちづるはどこで息をしたらいいのか分からずに 酸欠で眩暈が起きそうだった。
「ちづる…… 俺から逃げんるじゃねえ 死んでも離さねえからな」
 絶対に受け入れてもらえないと思っていた人が 傍に寄り添う事を許してくれた。
 土方はいつも優しく抱きしめてくれるけれど 彼はあまりに大人で冷静で ちづるは
 つき合っていても自分ばかりが想いを寄せている気がしていた。それがこんな風に
 嫉妬の感情を隠さずに求められ 彼女は早く誤解を解かなければと思いつつも 
 深く愛されている今の状況が堪らなく心地よくて 自然と土方の頭を抱え込むように
 両腕を回した。髪にちづるの手が触れた事で我に返った土方はやっと彼女から離れた。
「はぁぁ  ……私が好きなのは土方先生だけです」
 頬を蒸気させ潤んだ瞳で見上げてちづるが呟くと 土方は再び眉間に皺を寄せる。
「だってお前…… 」 
「嬉しかったのは 私の気持ちを先生が分かっていてくださったからです」
 土方の背中を追っていたちづるは 教師である彼の多忙さをずっと見てきたので
 恋人となっても 土方の仕事の邪魔だけはしないと心に決めていた。
 だからちづるは一度も拗ねたり我儘を言ったりはしなかった。だが17才の少女の
 初めての恋で初めての恋人なのだ。浮かれた気持ちが沸くのは当たり前の事なのに
 その度自分を抑え 土方の悩みの種にならないように努めていた。巧くやれていると
 思っていたのに 本当の自分を見抜かれていたと分かって少しがっかりしながらも
 申し訳なく思ってくれていた彼の気持ちがちづるは嬉しかった。
「確かに俺は 仕事より女を優先する奴にはなれないと言った だからお前なりに
 一生懸命考えてくれてるんだろうが 俺はなちづる? お前に感情を抑えてまで
 気を遣って欲しい訳じゃねえんだよ かと言って何でも彼んでも期待されるのも
 それはそれで困るんだが…… あぁ~ 俺が言ってンの分かるか?」 
 土方は矛盾を承知で話している自分が情けなくて 頭をガシガシと掻いた。
「はい…… 私が土方先生を困らせているのは分かります」
 堂々と一緒に出掛けたい。外で手を繋いで歩きたい。ファミレスで食事したい。
 私が土方先生の恋人だと皆に言いたい…… 。
 どれも我儘だと気持ちに蓋をしていた。それでもちづるにとって 偶にでもこんな風に
 土方の部屋を訪れ一緒に過ごせる事が幸せだと感じ笑顔でいられたが 彼に自分の
 浅ましい本心を見透かされたような気がして ちづるはしょんぼりと項垂れた。 
「おうっ それでいい」
「え?」
 正反対に土方のとても嬉しそうな声が聞こえてきて ちづるは驚いて顔を上げた。
「要は今みてえに がっかりしたら"がっかりした顔"をしろってこった」
 至極分かり易い土方の言葉にも 今のちづるには直ぐ理解出来ない。 
「お前は可愛いが笑うともっと可愛いからな いつもそうしてて欲しいところだが
 それが 自分の我慢を俺に隠す為のものならもうやめろ」
「あ…… ごめんなさい 私 先生の気を煩わせたくなくて…… 」
「謝らねえでくれ そうさせたのは俺だからな なぁちづる? お前には俺が
 教師をしてるいっぱしの人間に見えるかもしれねえが さっきみてえに嫉妬もするし
 ひと回りも歳の離れたてめえの女に甘えてるだたの男なんだぜ?」
 土方が嫉妬をするのは今日発見したが 甘えられた覚えがないちづるは小首を傾げる。
「やっぱり気づいてねえのか…… まぁいい 追々分からせてやるよ」
 ニヤリと笑う土方に ちづるは得体の知れない何かを感じつつ恐る恐る頷いた。
「それに たまには俺をハラハラさせるのも面白れえだろ?」
「面白いだなんて…… 」
 そう言いながらも 我を忘れて自分を求めてくれた先程までの土方を思い出し
 またあんな風にされてみたいと思ったちづるは いやらしいと自分に赤面した。


「まぁ お前にはいつもハラハラされられっぱなしだけどな…… 」
「…………私 何かしましたか?」
 自分のドジなところは認めるが 特に大きな失敗をやらかした記憶もないちづるは
 気づかない内に土方を心配させていたのかとまた不安になると その顔に影が差した。
「お前が と言うより お前を狙う野郎どもが周りにわんさといやがるからな」
 ちゅっと軽くキスした後 土方はちづるから離れて不愉快にそう言い放つ。
「いいいいいませんよっ そんな人っ」
 いきなりのキスに驚いたちづるは ふと自分の膝に重みを感じて視線を向けると
 桜の型押しのあるピンクの和紙でラッピングされた物が乗っているのが見えた。
「かわいい…… え? これって…… 」
「クリスマスプレゼントって奴だろ ちと早えが出発前は何かと忙しねえからな」
「私に…… ですか?」 
 きょとんとした表情のちづるに問い掛けられて 土方は呆れた声を出す。
「あと誰にやれってんだ? ……開けてみねえのか?」
「でもクリスマスはまだ先ですし…… 」
「当日こっちにいねえから今渡してんだろうが いいから開けてみろっ」
 痺れを切らした土方にリボンを解かれそうになり ちづるは慌ててプレゼントを
 死守して そろそろと包みを広げ始めた。
「わあぁぁ…… 」
 ふわんとしたフローラルな香りが鼻先を擽る。
「これって練り香水…… こういうのを先生がご存じだなんてびっくりです それより
 このお店でお買い物してくださった事に もっとびっくりですけど」
 小さなバスケットには他にボディミルクとミニタオルもセットされていた。
 ちづるは頬を紅潮させ 予想もしてなかったプレゼントと土方を交互に見比べる。
「確かにああいう店は男ひとりじゃ勇気がいるな 白状しちまうと 俺も悩んじまって
 原田に相談してつき合ってもらったんだ こういう時あいつは本当に役に立つな  
 誰に贈るんだ? ってしつこかったが お前の事薄々気づいてるみてえだぞ?
 まぁ新八と違って原田なら口が堅えからいいけどよ」
 土方と原田。
 ちづるはには ふたりの教師が揃って来店した時の状況が目に見えるようだった。
 店内は騒然とした後 沢山の甘い溜め息が彼方此方で広がったに違いない。
「どうだ? 気に入らねえモンじゃなきゃいいんだが…… 」
「ありがとうございますっ 凄く嬉しいです! あ…… でも私まだ……」
「気にすんな お前から何か貰おうなんざ思ってねえから」
「私だってずっと考えてましたよ! 先生へのプレゼントっ でも迷ってて…… 」
「分かった分かった…… んじゃ取り敢えずお前でいい」
 ちづるの体勢が傾くと プレゼントが彼女の膝から滑り落ちた。
 それは土方がちづるの脰に手を回し 自分へと引き寄せた所為だった。
「ん…… 先生…… 今日キスが多いです…… 」
「しょうがねえだろ まだこれぐらいしか出来ねえし その内お前の全部頂くからよ
 身体にこれでも塗りたくっといてくれ 艶っつやになるらしいぞ」
 土方は摘まんだボディミルクの容器をふりふりと揺らしながら不敵に口端を上げる。
「はい頑張りますっ 楽しみにしててくださいね!」
「あ? あ ああ…… 」 
 両手を握りしめて鼻を膨らますちづるに 意味が分かっているのかと眉を寄せる土方。
 それでも彼女がワクワクした顔で そっと耳の後ろに練り香水をつける様子を眺め 
 自然と笑みが沸いてくるのだった。
 





― END ―





……今頃。(恥)
しかもクリスマス要素が見当たらない。
更にイベント当日の話でもないという。ぉぉぉぉ...
来年に回そうかと思ったんですが
来年(このブログ)があるような気が全くしなくて。w

読んでくださって どうもありがとうございました。^^




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