カテゴリ

PageNavigation 2.0

Designed by 石津 花

お慕いしております(●´ω`●)

✿✿✿ ✿✿✿         ✿✿✿

リンク

ようこそ♪

プロフィール

みぃ

Author:みぃ
ブログ公開:2012/4/17

この作品に出会えて
本当に良かった。
これからもずっと変わらず
愛してます。(主に副長を♡)

QRコード

QR

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
                        web拍手 by FC2

ちぇりぃ★はぁと【3】


連載【土方 歳三/転生SSL】「桜色の君 想う」転生編
お願い:初めての方はちぇりぃ★はぁと【はじめに】を一読してください。




 平助を置いてきたちづるは「(ちょっと可哀相だったかな)」と思い
 校舎に入らずに その並びに植えられた桜の樹々の傍で待っていた。
 満開に狂い咲く 見事なまでのその存在。
 誇らしげに綺麗な姿でいる命は僅かばかり。
 だからこそ人々を惹きつけて止まない可憐な花弁。
 はらりはらりと永遠に舞い散る中で 
 ちづるはいつの間にかとても懐かしい気持ちになっていた。
「(ん~? なんだろ…… )」
 不思議な感覚に記憶を探ってみる。
「(桜の 思い出…… ?)」
 去年の自分の入学式で 満開なこの桜の前で両親と記念写真を撮った。
 その後いきなり平助に声を掛けられ とても驚いた事を思い出すが
 いまいちピンとこない。
 懐かしい それでいて切ないような…… 。
 自分の隣に誰か居た気がする。その人はとても……
 樹々の間の花を見上げながら ぼんやり歩いていたちづるの視界の端に 
 黒い色が映り込む。瞬間 それは彼女の制服の青いブレザーを擦った。
「あっ」と声を上げて我に返ると その色のスーツを着た細身の男性が
 もうちづるの横を通り越していた。
「(痛っ)」
 人だったと認識した途端に ぶつかった訳でも無いのに胸の辺りがチリチリと刺す。
「(夢を見た時と同じ!?)」
 驚きながらも 自分の所為で危なかったところを男性が避けてくれたのだと思い
 謝らなければとその姿を追って身体を向き直したが 
 早足で急いだ背中は ちょっとの声では届かない所まで離れてしまっていた。

「あの人…… 」

 思った訳ではないのに勝手に言葉が出る。
 職員専用玄関へ向かってどんどん小さくなって行く男性の顔は分からないが 
 桜を散らす同じ風で 美しい漆黒の髪がなびくのを見たちづるに 
 再び言い表せない感情が襲う。泣きたいのに嬉しさがそこに混じる。
 確かにちづるの瞳には 自分が認めていない雫が僅かに滲んでいたが
 不意に鳴り響いた予鈴を聞き 慌てて校舎に向かい踵を返した。
 まだ走り出したばかりだと言うのに うるさいくらい鼓動が早い事も
 遅刻になってしまうと焦っている所為だと彼女は思っていた。

 先程すれ違った男が 後ろ姿の自分を見つめているなどと知らずに。





― 【4】へ ―         




関連記事
                        web拍手 by FC2

<< 夢のあとさき 【前編】 | ホーム | ちぇりぃ★はぁと【2】 >>


 BLOG TOP 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。